実は脂肪にも種類がある!?
余分なお肉=脂肪、というイメージがあると思いますが、脂肪細胞すべてがお荷物なわけではありません。
脂肪細胞には、"白色脂肪細胞"と"褐色脂肪細胞"の二種類があり、それぞれ違う働きをしています。
"白色脂肪細胞"は一般に「脂肪」として認識されているものです。
この白色脂肪細胞は、体内で使い切れず過剰となったエネルギーを中性脂肪として蓄え、いわゆる脂肪太りの原因となる細胞です。皮下や内臓の周囲に多く存在しています。
胎児期、乳幼児期・思春期に集中して増殖し、一度作られると数は減少しにくいです。
以前は、思春期までに生涯の脂肪細胞の量が決定すると考えられていましたが、最近では思春期以降にも体に脂肪が入り切らなくなれば、さらに細胞の数を増やして脂肪を取り込めることが発覚しました。
一方、"褐色脂肪細胞"は白色脂肪細胞とは逆の、脂肪を減らすという機能を持っています。脂肪細胞なのに、その脂肪を燃やしてエネルギーを消費することが可能なのです。
成人では、首回り、肩甲骨付近、腎臓の周り、胸部大動脈周辺に少量存在しています。
幼児期には、脂肪を燃焼して熱を発生させることで体温維持をしているためこの褐色脂肪細胞が多く存在します。
しかし成人になると、熱源が骨格筋に移行するため一部を残して減少していきます。
白色脂肪細胞と同じ脂肪なのになぜ褐色なのかというと、ミトコンドリアが多く存在するからです。
このミトコンドリアに存在する熱産生タンパク質が白色脂肪細胞から分離された脂肪酸を取り込み、エネルギーへと変換します。
つまりダイエットのためには、この褐色脂肪細胞を上手く活性化させることが大切です!